道心いずこ

勤め人。不惑を超え、妻子あり、老父母あり。 思うことあり、実家の菩提寺とは異なる宗派で、昨年得度を受ける。 仕事から少しずつフェードアウトして、僧籍を視野に入れつつ、第二の人生を考慮中。 思春期から、視覚で「見える」ことはなくても、違う感覚で「わかる」人。 霊感と霊性、宗教と世俗について、思うことをつづります。

荒野の誘惑

若いころの師匠は、座禅を組む神父だったので、キリスト教にもかなり触れていた。

今では殆ど紐解くことはないが、キリストの伝にある、荒野の誘惑は、宗教家が持戒すべき要素が凝縮されている。

 

信仰を飯のタネにするな。

自らを崇拝させるな。

悪魔にひざまづくな。

 

言い換えれば、宗教的生とは、

 

飢えに苦しみ、無理解と侮蔑に苦しみ、それでいて世俗に迎合しない生である。

 

そら、生きる術は、乞食しかない。