2019-10-26 荒野の誘惑 若いころの師匠は、座禅を組む神父だったので、キリスト教にもかなり触れていた。 今では殆ど紐解くことはないが、キリストの伝にある、荒野の誘惑は、宗教家が持戒すべき要素が凝縮されている。 信仰を飯のタネにするな。 自らを崇拝させるな。 悪魔にひざまづくな。 言い換えれば、宗教的生とは、 飢えに苦しみ、無理解と侮蔑に苦しみ、それでいて世俗に迎合しない生である。 そら、生きる術は、乞食しかない。